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楠本未来&Saya Lee&吉田昌樹 ジョイントリサイタル (ピアノ 河合珠江)


楠本未来&Saya Lee&吉田昌樹ジョイントリサイタル in 東梅田教会(大阪) 後援:京都市立芸術大学音楽学部同窓会真声会、大阪信愛女学院短期大学) 終演致しました。

お越し下さいましたお客様、ご支援頂きました皆様、本当にありがとうございました。

ドイツで出逢った韓国人の友人サヤと時を経て、こうして日本でコンサートを開催する事ができましたことを、とても嬉しく思っています。

プログラム前半は、宗教曲と歌曲、後半はオペラの世界をお届け致しました。

初めて歌わせて頂きました東梅田教会、温かい雰囲気の優美な教会でした。普段の生活とは違う、異次元の世界を、お越し下さったお客様と共有できました事を大変嬉しく思います。

これから、9月3日京都ロームシアター、プッチーニ作曲オペラ「ラ・ボエーム」公演に向けてお稽古が大詰めになってまいります。オペラを見た事がない!という方にも楽しんで頂ける仕掛けになっております。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

楠本未来

音楽がもたらした奇跡(コンサートプログラム冊子より)

 本日は、『楠本未来&Saya Lee&吉田昌樹ジョイントリサイタル』にお越し下さり誠にありがとうございます。

 お隣である韓国出身のSaya Leeさんとの出逢いは、お互いの故郷から遠くはなれた地ドイツでした。その頃、私たちは音楽大学受験にチャレンジする日々を送っておりました。それは厳しい競争試験の上、言葉の壁がある私たち外国人にとっては、僅かな光に向かって情熱を注ぐ日々でした。

 本来受験中は、自分の将来の事に必死で、受験生同士が友好的に言葉を交わすということは、殆どないのかもしれません。しかし、受験生生活も長く続き、自分の音楽と向き合う日々の中で、音楽の本質は、人と人を繋ぐもの。音楽に心を動かされる感性を持っている周りの受験生は、実は「同志」なのではないかと無意識に感じていたように思います。

 彼とは、ハノーファー音大の受験で出逢い、自分の番までの待ち時間、片言のドイツ語で会話をした後、お互いの幸運を願いつつ別れました。もう二度と会う事はないだろうと思いながら。

 その数週間後、「ハローミキ!ワイマールに住んでるよね?僕もワイマール音大に合格して今日来たんだ。」と電話がかかって来たときには、本当に驚きました。

 それから数年、共に学生生活を送りました。住んでいた寮で、お料理が得意な彼が作ってくれる韓国料理は、どれもとても美味しく、そして辛かった…

日本人の私たちのために、いつも唐辛子の適量を訊ねてくれました。そして卒業試験で一緒に歌った事を昨日の事のように思い出します。

 今日、ここ東梅田教会で再び共演できることは、音楽がもたらした奇跡。

私たちの今日の音楽を通して、国籍、言葉の違いを超えた人間同士の繋がりを感じて頂けたら幸いです。

楠本未来


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